マイクロフォーサーズだいすきクラブ
マイクロフォーサーズを買いなさい。
元はと言えば大変な途中下車シリーズの素材を集めるために踏み入れた写真の世界。
今や肩どころかバグって沼を貫通、Steamのインディーズゲームなら異世界に飛んで再起不能になるほどにハマっている。
さて、私はこれまでNikonのDSLR(デジタル一眼レフ)を愛用してきた。
元々母親がNikonのフィルム一眼を使っていた縁で買ったD3300。
その後はD800、D300と変遷していく。
Nikonのモノづくりに対する姿勢はまさに頑固爺といった雰囲気で、グリップひとつ取っても「こう持て‼️‼️このカメラはこう持つことしか考えていない‼️‼️これが"最適"なんだ‼️‼️」という強い意志を(勝手に)受け取ることができた。
堅牢度も尋常ではなく(稀にマウントがレンズにテイクアウトされるらしいが)、上位モデル、いわゆる三桁機になればある程度の防塵・防滴性能、そしてアルミフレームのボディが不慮の事故を回避してくれる。
しかし...
とても重い。
しかたはない。アルミフレームでガチガチに固めたボディだ。
しかし、猛暑日に根府川駅から米神踏切まで約40分間、約1.5kgの70-200mm F2.8とBG(バッテリーグリップ)込で約1.5kgのD800を背中に携え運ぶのは体力のない私には本当にキツかった。
他の機材も入ってカバンはゆうに5kgを超えるのは私の知る界隈では割と当たり前だが、だからといって辛いことに変わりない。
...となれば、真っ先に思いつくのは軽量化である。
現在主流になりつつあるのはDSLRよりも小型・軽量化に優れたミラーレス一眼。
よって軽量化目的で買い替えを行うならミラーレス一択だろうと判断した。
しかしミラーレス一眼の筆頭であるSONY αシリーズの値段は学生風情では軽く揃えることは難しい。
α7iiは2014年発売。
9年経過してこの価格帯はさすがSONY様。
NikonのZシリーズは前々から解像感や階調の豊かさを聞いていたが、やはりどれも10万円を優に超えてくる。
ZシリーズはDシリーズとマウントが違う。
FTZというアダプターを利用すれば手持ちのレンズを流用できるが、そもそもレンズが重量級なのだから費用対効果が悪い。
そんな中、さらにガッツリ調べていくと"マイクロフォーサーズ"が検索に引っかかった。
マイクロフォーサーズはm4/3,MFTとも略され、センサーサイズがAPS-Cの半分。
APS-Cは焦点距離がフルサイズ換算1.5 or 1.6倍で、その半分なのでMFTはフルサイズ換算2倍の焦点距離となる。
50→100、100→200、200→400と考えればその望遠率の良さが分かる。
そして唯一無二の武器、センサーサイズが小さいことによって実現された全体サイズの小型・軽量化。
ただでさえ比較的軽量なミラーレス一眼からさらに軽いとなれば、今の自分にはもってこいだ。
代表的なメーカーにPanasonicとOLYMPUS(現OMDS)がある。
Panasonicの"GH"はYoutuberなどにも大人気の映像撮影に力を入れているらしい。
OLYMPUSの"OM-D"は手持ちで三秒程度の露光も可能という強靭すぎる手ぶれ補正全振りとのこと。
とにかく個性的だが、何より驚くのはその相場。
ミラーレス一眼でありながらひとつ前の機種にしてしまえばなんと5万円すら超えない超破格である。
さらにMFTが素晴らしいのは、センサーサイズが小さいことがレンズの価格帯にも大きく表れていることだ。これなら金に隙あらば消費してしまい貯金できないようなヲタクでも購入できるだろう。
2016年発売のハイエンド機でこの安さ。
ぜひ先ほど載せたα7iiと比較してみてほしい。
センサーサイズの小ささから発生するISO耐性の弱さなど、一概に他メーカーと比較することは容易ではない。
しかし一般的な用途であればこの価格帯が非常に魅力的なことに間違いはない。
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〜私はこうして手遅れになりました〜
新たな沼に頭の先まで浸かってしまった私。
次記事ではその使用感について記したい。